今月のハーブティーは魅惑的なバタフライピーです。この鮮やかな青い花びらは素晴らしく、美味しく、健康的なハーブティーになります。この花は何世紀にもわたり薬や食用、染料として使わたり、鮮やかなサファイア色を楽しみながら愛飲されてきました。
バタフライピー(英語名 Butterfly pea)はClitoria ternatea(日本名 チョウマメ)としても知られ、東南アジアが原産でマメ科の植物、つまりエンドウ豆の一種である。つる性植物で見事な花のほか、おなじみのサヤエンドウが収穫できます。
花は古くからアジアの国々で染料の原料として使われており、その色は鮮やかな青色をしています。また衣をつけて天ぷらにして食べることもあります。マレーシアではナシ・ケラブ(マレー語: Nasi kerabu)という青い米料理や、クワイというカラフルなもち米のデザートに使われています。
インドでは聖なる花として知られ、神々に捧げるプージャの儀式によく使われる。またアーユルヴェーダや漢方では重要な食材で、脳の活性化に役立つほか、抗不安や抗うつ作用があると言われています。
バタフライピーの花の最も一般的な用途はカフェインを含まないおいしいハーブティーです。東南アジアの国々ではその美しさと健康、リラクゼーション効果からスパで提供されることが多いようです。また西洋でカモミールが飲まれているのと同じように食後の飲み物としてもよく飲まれています。レモングラスや柑橘類を加えることもあり、砂糖やハチミツと一緒に飲むこともあります。
バタフライピーの花には色を変える不思議な力があり、柑橘類を加えると液体が青から紫に変化します。色は水のPH値に依存し、弱酸性では紫色に、強酸性では鮮やかなピンク色に変化します。これは家庭で楽しむことができます。例えば映えるアイスティーやレモネード、あるいはカクテルを作ることもできます。
バタフライピーの花は奇妙で美しいだけでなく、健康にも良いといわれています。アントシアニンは赤キャベツやナスなどのスーパーフードに含まれる抗酸化物質と同じものです。バタフライピーの抗酸化物質は肌をふっくらと若返らせるアンチエイジングコラーゲンの生成に役立ちます。また天然の抗炎症剤でもあり、熱に対しても有効です。
バタフライピーの豊潤なハーブティーは高品質の全花頭、鮮やかな青色だけでなく抗酸化物質がたっぷり含まれています。ノンカフェインで深いリラックス効果があり、食後に最適です。ウッディーで土の香りの風味にハーブのような香りも感じられます。お好みでミント、レモン、ジンジャー、ターメリックなど、お好きな材料を加えて、ホットでもアイスでもお楽しみいただけます。またカクテルにブルーのアイスキューブを入れて、ゲストのドリンクをピンクに染め上げれば驚かれるかもしれませんね。
ゲストの飲み物がピンク色に変身!どんな風にサーブしても、あなたの1日に彩りと安らぎを与えてくれることでしょう。
※Tisaneはチザン、ティサン、ティザンヌなどと呼ばれますがもともとはフランス語でハーブティーを意味する言葉です。ようやく日本でも知られるようになってきましたがクラインズでは統一してハーブティーとしてあります。
※コラム【Tisane of the Month】はNEWBY Teas UKによる執筆です。この記事はNEWBY正規輸入代理店クラインズが翻訳したものとなります。原文は下記のサイトよりご覧ください