紅茶って何? 知っておきたいこと

17世紀までお茶は緑茶とウーロン茶しか飲まれていなかったと言われています。紅茶の生産は中国からヨーロッパへ茶葉を輸送し、賞味期限を延ばす必要性に迫られてのことでした。

茶葉を完全に酸化させることで色が濃くなり、当時の輸送手段に耐えられるようになりました。中国原産にもかかわらず、紅茶は18世紀にヨーロッパに持ち込まれ、イギリス人によって普及した。当初は貴族だけが飲める飲み物とし思われておりました。現在ではヨーロッパで最も飲まれているお茶は紅茶であります。

紅茶ができるまで

他のお茶と同様に紅茶は「チャ」という植物から作られ、綿密な加工方法が施されます。※「チャ」は学名「カメリア・シネンシス(Camellia sinensis (L.) O.Kuntze)」という、ツバキ科ツバキ属の永年性の常緑樹 。

まず、茶葉を枯らして湿度を約30%下げます。適切な湿度に達した茶葉をさまざまな形に巻き、さらに酸化を促進することで、深い黒色と豊かな風味が生まれます。その後、茶葉は乾燥されます。

ほとんどの紅茶の茶葉はオーブンで炒るか、大きな中華鍋で炒ります。乾燥した紅茶の葉は、品質に応じて選別され、等級付けされます。その後、紅茶のティーバッグや紅茶のルースリーフとして販売するためにパッケージングされます。

12kgの紅茶を作るには、約50kgの摘みたての茶葉が必要となります。

紅茶の種類の違い

紅茶の多くは中国、インド、スリランカ、ケニアで栽培されています。トルコ、韓国、台湾、ネパールなど他の国でも紅茶は生産されているが、あまり人気はありません。

中国の有名な紅茶にはコンゴウ(Congou)、ユンナン(Yunnan)、キームン(Keemun)、ラプサン(Lapsang)などがあります。中国の紅茶はフルーティーで花のような風味から、スモーキーで土のような風味まで、さまざまな風味があります。

最も人気のある紅茶はインド紅茶でアッサム(Assam)、ダージリン(Darjeeling)、ニルギリ(Nilgiri)の有名な茶園で生産されたものです。

アッサムはフルボディでモルティな風味が特徴であり、ダージリンはフルーティでフローラルな風味を持つ傾向があります。ニルギリは強い芳香と大胆な味わいで知られています。

しかし、なぜインドの紅茶はそんなにおいしいのでしょうか?

スリランカでは国の旧名にちなんでセイロンブラックティーを生産しています。この紅茶は標高の違う複数の農園で栽培されているため、幅広い風味を持つのが特徴です。標高の高い農園で栽培されたセイロンティーは色が薄く、ニュアンスのある風味になる傾向があります。海抜0メートルで栽培されたセイロン紅茶は濃い茶色で濃厚な味わいが自慢です。

紅茶の飲み方は?

おいしいルーズリーフティーの淹れ方は簡単です。ルーズリーフティーの淹れ方は下記の通りです。

茶葉を量る
ルースティーの場合、水200mlに対して3g程度を目安にしてください。またはカップ1杯につきティーバッグを1つ使用します。


純粋できれいな湧き水(できれば)を使ってください。淹れ直すと酸素が失われ、風味のバランスが悪くなるので再沸騰はしないでください。

適切な温度
紅茶の場合は100℃の熱湯を使用します

蒸らし時間
通常、紅茶は3分間抽出することが推奨されていますが、より濃い味を楽しみたい方は5分まで放置してください。紅茶が抽出されたら濾して淹れてください。

紅茶の効能

紅茶は体に良いの?
紅茶は茶葉が酸化しているため、エネルギーを高め、軽い頭痛を和らげ、風邪をひくのを助けるなど多くの健康上の利点があるといわれております。

活力と集中力に効果的
紅茶には適度な量のカフェインとL-テアニンが含まれており、ストレスを軽減するのに役立ちます。カフェインとL-テアニンは一緒に働くことで集中力を高めてくれます。

抗酸化作用が高い
紅茶にはポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは有害なフリーラジカルを減らし、いくつかの病気と闘うのを助けることができる抗酸化物質です。

心臓を健康に保つ
紅茶に含まれるフラボノイドは心臓病のリスクを軽減する可能性があることが研究で示唆されています。

消化を助ける
紅茶は豊かな食事の消化を助け、胃の不調を和らげる効果があります。

炎症を抑える
紅茶には抗炎症作用があり、炎症を抑え、関節炎などの病気の症状を和らげる効果があります。

風邪を予防する
紅茶に含まれる抗ウイルス化合物には抗菌作用があり、免疫力を高め、風邪を予防する効果があります。

頭痛を和らげる
カフェインが含まれているため、紅茶を飲むと軽い頭痛を和らげることができます。


ただし、健康状態に問題がある場合はかかりつけの医師にご相談ください。

紅茶カフェイン含有量

紅茶は通常、カフェインが多く含まれています。紅茶に含まれるカフェインの量は茶葉の品種、葉の大きさ、水温、蒸らし時間などいくつかの要因によって変わります。

最高の紅茶をたのしむ

イングリッシュ・ブレックファスト
さまざまな産地の紅茶をブレンドしたもので朝にもっともむいており、風味豊かな紅茶です。

ダージリン
繊細な風味とキャラメル色から、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれます。 マスカット・グレープを思わせる土の香りとアロマが特徴です。

アールグレイ
シチリア島で育つ小さな柑橘類、ベルガモットで味付けされた紅茶。アールグレイは「アフタヌーンティー」の飲み物としてよく飲まれています。

ラプサンスーチョンティー(Lapsang Souchong tea)
松の木の火で乾燥させたもので、スモークティーとも呼ばれます。スモーキーな風味と香りが特徴で、サーモンやチーズなどの燻製料理によく合います。

マサラチャイ
マサラチャイは直訳すると「スパイスの効いたお茶」です。ミルクを入れて煮出し、黒砂糖やシロップ、ハチミツで甘みを加えて、さらに風味を変化させることがよくあります。寒い季節には体も心も温まるこの紅茶がおすすめです。

紅茶の詳細については、こちらもご覧ください。

Kan-Junga: Tea of the Month

Pride of Africa: Tea of the Month

Ceylon: Tea of the Month

Darjeeling: Tea of the Month

Earl Grey: Tea of the Month

Assam: Tea of the Month

※コラム【紅茶って何? 知っておきたいこと】はNEWBY Teas UKによる執筆です。この記事はNEWBY正規輸入代理店クラインズが翻訳したものとなります。原文は下記のサイトよりご覧ください

What is black tea? All you need to know.

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